ゴルフ中継中。
今週は、ゴルフ中継のカメラをしています。
この数年は、ENGロケを中心に仕事をしており、スポーツ中継のカメラをするのは、正直言って8~9年ぶり?
とは言え、もともとスポーツ中継で育ち、また ENGでもゴルフ収録などはずっとしていましたので、現場に就けば自然と感覚は蘇ります。
ゴルフ中継の手始めは、ケーブルの布線から。
ケーブルは、光電複合ケーブル、通称OPT(オプチ)ケーブル。 ケーブルの一方をカメラに、もう一方は中継車に繋がっています。
このケーブル1本で、カメラからの映像は勿論、音声やインカム、タリーやリターン、カメラ制御信号などといった多くの信号がやり取りできます。勿論、カメラ電源も供給されているので、バッテリー要らずです。
そしてこのOPTケーブルは、ゴルフ中継の場合、カメラ1台につき数百メートルから1km前後を使います。
ケーブル1本で1kmという長大なものは無いので、150~100mの物をつなぎ合わせながら、距離を伸ばしていきます。
ゴルフ場は広いですから、中継車とカメラの位置関係次第では、1km前後ケーブルを張ることもあります。
当然、カメラ1台では中継になりませんので、数台分を各ホール各ポジションに布線します。
ケーブルを引き終われば、カメラを各ポジションに組み立てて、ケーブルを繋いで回線チェック。
ケーブルの状態が悪いと信号レベルの低下や最悪は断線などもありますので、正常にカメラが起動するかは戦々恐々の思いです。なんといっても、NGケーブルがあれば、それを見つけ出して交換して、ケーブルの張り直し作業がありますからね。
さて、担当したカメラは、ドライビングレンジの練習風景から、グリーン受けなど。
競技の進行に伴って、カメラのポジションを移動することで、少ないカメラで多くのホールと選手のプレイを見せることができます。
久々のスポーツ中継カメラでしたが、中継カメラの流儀というのは、やはり体と頭がちゃんと覚えている物で、特に難なく業務を遂行することができました。
しかし、生中継というのは緊張しますね。この自分が撮影している瞬間に、日本中で多くの方が視聴されていると思うと、身が引き締まります!